P505iS0009634115_1.jpgとても暖かく優しい気持ちになってしまいました。
ほぼ日デリバリー版に載ってたこんな記事。

●「今年、中学一年生になった次男のことを書きます。
  ついこのあいだのことです。
  夕方五時頃、担任の先生から電話をもらいました。
  次男が、友達とふざけてガラスを割ったとのこと。
  さいわいケガをしたのはうちの子ひとりで、
  傷も右腕を脇の下から手首にかけて擦り傷程度と
  たいしたことなく、
  『傷もあさく、他のお子さんをケガさせなくて
   不幸中の幸いでした。叱らないで、
   傷の方だけよく見てあげてくださいね』
  と先生に言われました。本人は家に帰りづらかったようで、
  ケガをしたのに部活に出てから帰ってきました。
  かえって来るなり玄関で大きな声で
  『ごめんなさい!』と怒鳴っていました(笑)。
  だいたいのなりゆきを聞いていたし、
  わざとやったことでもないので『気をつけてね』と言って、
  ひと通り傷を見て、安心したのでもういいよと言いました。
  しかし、息子は自分では納得いかないらしく、涙目の顔で
  食事の支度をする私のうしろに立って、反省をしはじめました。
  その時の反省にはじまり、最近携帯をほしがったことに反省し
  (何の関係があるのかわかりませんが…)
  中学にあがってからについて反省し、
  おまけに小六の頃の自分のありかたまで反省してました。
  私はうんうんと聞きながら
  そこまで反省するのかと内心驚いていました。
  全部言い終わった後に
  『やっと、なんかほっとした』
  と言い、自分の部屋に戻って行きました。
  十二歳の息子は自分にとって予想外の事故に、
  そうしなければ気持ちの整理がつけられなかったようです。
  後日学校に行ったとき、担任の先生から
  翌日から少し態度が変わったと言われました。
  いい経験になりましたねと言われ、息子の成長を知りました。
  上の子は、感情や態度をはっきりと表現する方ではないので、
  この時期の成長を見逃してしまいましたが、
  次男はこんな形ですが、見られてよかったなぁと思いました」

こちらも「やっと、なんかほっとした」に、なんか納得しましたし、「小六の頃の自分のありかた」のところではついニコニコしました。日常の親子の会話も伝わってくるようで、うれしく読んでいました。
(ここまで引用文です)
なんかねぇ、次男くんの気持ちが痛いほど解ってウルウルとなってしまったのです。こんな風に話しを黙って聞いて受け止めてくれる家族がいることってすごく大事だと思うんです。

自分は次女ですが、2番目ってかなりテキトーに育てられます(笑
ま、私にとってはそれがよかったと今は思えるのですが、どこか自分の中で
「お母さんは私のことをどうでもいいと思っているんじゃないか?」と思っていた面があり5年前に発病した時、その言葉を母にぶつけたら、
『我が子を心配せん親のどこにおるね!』
ってものすごく泣きながら怒られたことを思い出してしまいました。

それともうひとつ思い出した出来事。
昨日、朝から通勤のバスの中で中学生(にしても小柄だったのでまだ中1くらいかな?)の男の子が運転手さんに何やら話しかけていました。私は前の方に立っていたので様子をうかがっているとどうやら乗り間違えたみたいで顔がひきつっている。(あー!どうしよう!!)という不安いっぱいの顔でした。
「もう間に合わないんです!!」そう、か細い声で訴えましたが、
運転手さんは他に冷たく「ここで降りて引き返すね?」といってその男の子をバスから降ろしました。

失敗や苦い経験って誰にでもあるものです。
好きな人が必ずしも自分を好きになってくれるとは限らないとか、
ちょっとした言葉で相手を傷つけてケンカしてしまったとか、
騙されたり上手くのせられたりして、自分には不相応の高い買い物をしてしまったとか、

そういう経験って若いうちにたくさんしといた方がいいんだよなぁって思いますね。
なんでも上手く行きすぎると大人になってから失敗した時のダメージが大きくなるし。
自分も、失敗から多くのことを学び、日々成長できる人でありたいなと思います。